- 若宮筋脊椎調整院
- なぜ心身がよくなっていくのか?
体のゆがみの進行
上図をよく見てください。
体のゆがみを簡素化し正面から表した図です。
どれが一番良い状態でどれが一番悪い状態かわかりますか?
三角の骨盤部の傾き、背骨のゆがみ具合、目の位置等に注目して考えてみてください。
答えは①が一番良い状態で右へ行くほど悪く⑤が一番悪い状態です。
①>②≧③>④>⑤といった感じです
ただし、これはゆがみの状態の悪さであって、
ゆがみが強いからといって痛みや症状が強くでるかどうかは関係ありません。
もういちど言います。
体のゆがみが強いからといって痛みが強くでるわけではありません!
ゆがみの解説
①の状態はゆがみも無く健康な状態です。
もしこの状態で痛みがでても自分で行うストレッチや体操で充分良くなると考えられます。
休息をとれば自然に良くなるでしょう。
こういう方が施術を受けられると
強い痛みがあっても一回の施術で痛みのほとんどがとれるため
「一回の施術で良くなってその後も全然大丈夫!背骨の矯正ってすごい!魔法みたい!」
といった感想をもたれるでしょう。
②の状態は骨盤が傾き背骨がゆがんでいます。
筋バランスのくずれだけでこのような状態になっている方はまだ体操やストレッチでも良くなります。
骨のズレがある場合は施術が必要になってくるでしょう。
数回の施術が必要です。
きちんと生活習慣も改善するとかなり予後も良い状態を保つことができるでしょう。
この状態でも施術を受けられると「背骨の矯正ですごく良くなった!」と感じることでしょう。
強い痛みがあっても劇的に良くなるでしょう。
骨のズレがあるのに筋肉などへのアプローチのみで痛みを散らしたりごまかしたりしていると
ゆがみは次の③の段階に進んでしまいます。
③の状態では背骨のゆがみの湾曲が2つになっています。
体操やストレッチのみでは対処しきれなくなっていることが多いです。
ある程度の期間(数ヶ月)の施術が必要でしょう。
痛みが良くなっても数日もしくは数週間で痛みが戻ってくるような状態です。
この状態で痛みが少ないと自分の状態はあまり悪くないと考える方が多いです。
強い痛みがある場合1回の施術で痛みがすべて消えることは難しくなってくるでしょう。
④の状態はゆがみも強くさらに目の位置に傾きがなくなり水平になっています。
これは身体の補正作用が働き始めているからです。
どこかに骨の変形などがある可能性があります。 施術は非常に難しくなります。
「痛くないけどなにかおかしいから施術してほしい」
という方が多いです。
痛みではなく異常感覚やしびれ感がでている方がおおく
「我慢できるから大丈夫」という感覚におちいりやすいです。 かなり悪い状態なのですが本人に自覚がないことが問題になります。 自分の体の状態を知るために一度レントゲンでご自身の体を確認することをおすすめします。 おそらく一生涯なんらかの施術がいる状態でしょう。
施術することで体のバランスが変わり痛みの位置や状態が変化することが多いです。 ここまで進行すると痛みや異常感覚が一回の施術での良くなるような結果は期待できません。 状態によっては当院では施術をお断りすることがあります。
⑤の状態は背骨のゆがみがあるものの骨盤も目の位置も水平になっています。
これは補正が完了した状態です。
この状態ではほとんど骨格を触る必要はないです。
レントゲンなどで確認すると楔形に変形した椎骨が確認できるでしょう。
もし矯正するとしても一箇所程度になります。
痛みが楽になることはあっても本質的に良くなることはないでしょう。
当院では施術をお断りすることがあります。
先天的な側湾がある方もこのような状態です。
しかしその場合はたとえこのような状態になっていても問題がないことが多いです。
ゆがみの効能?
体のゆがみにも良い面があります。体をゆがませることで体の負担を減らし痛みを軽減することができるのです。
痛みをほっておくと痛みが軽減したり消えることがあります。
これが本当に体が良くなったことにより消えたのであれば問題ありません。
しかし、体がゆがむことで痛みの軽減、消失が起きたのならばそれは本当に良くなったと言えるでしょうか?
おそらく体に負担がかかるようなことがあればまた痛みがでるでしょう。
「無理しなければ大丈夫なんですけど・・・」
といった状態になります。
さらにその状態を放置することにより体のゆがみは進行します。
ですから痛みや症状の度合いと体のゆがみの状態は比例しないのです。
そして「体のゆがみが進行し限界をこえると矯正できなくなることもある」ということを覚えておいてください。
実際、「もっと早くに・・・」といった声をよくお聞きします。
「ほっておいたら良くなる」と考えている方は特にご注意ください。
④⑤まで進行してしますとかなり難しいのです。
しかし③の状態までなら当院で充分なんとかなります。
運動?安静?関節軟骨の回復方法!
ウサギをつかった軟骨損傷の実験があります。股関節の軟骨に損傷のあるウサギを3グループに分けます。
- 損傷を受けたまま自由に走り回らせるグループ
- 損傷した関節をギプスで固定し動くことをできなくたグループ
- ハンモックに入れて足がたれるようにし装置をつけて絶え間なく足をうごかせるようにしたグループ
数ヵ月後にこのウサギの股関節の軟骨はどうなったでしょうか?
どのウサギの股関節の軟骨が一番よい状態だったと思いますか?
答えは3のグループのウサギなのです!
1のグループのウサギは軟骨の変性はあったのですが軽度のものでした。
2のグループのウサギは関節炎によって軟骨の破壊が進んでいました。
3のグループのウサギは驚くほどの回復で軟骨はみごとに再生していました。
このことから言えることは「軟骨の回復や軟骨の健康維持には動かすこと」が必要である。
そして「関節にかかる体重などの負荷はある点を越えると軟骨には害になる」ということなのです。
軟骨の回復には低負荷、高運動量のものが有効なのです。